No.158 (戦後のアフリカ・ラテン=アメリカ) :
「キューバ革命とキューバ危機の関係とは?」
1959年にキューバ革命でバティスタ親米独裁政権を倒したカストロは首相
となり米はこれと断交。これを受けて社会主義宣言を行ったキューバがソ
連の核ミサイル基地を建設。米のケネディ大統領はソ連のフルシチョフ書
記長に譲歩させ、あわや米ソ全面核戦争というキューバ危機(1962年10月)
は回避された。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
現在も存命のカストロ首相や、反体制の英雄として偶像視され続けている
ゲバラについて、大きな関心を持って学習に臨んでいる。
思考・判断:
前期冷戦を背景とする合衆国によるラテン=アメリカ諸国への高圧的な外交
が、キューバ革命勃発とキューバの社会主義化を生み出したことについて、
的確に判断している。
資料活用の技能・表現:
米ソ全面核戦争の一歩手前で回避されたキューバ危機について報道された、
当時の新聞記事を読むことにより、緊迫した情勢を実感している。
知識・理解:
バティスタ親米独裁政権を打倒した革命により、キューバが合衆国と断交して
ソ連に接近したため、米ソの「代理戦争」的なキューバ危機が起こったことに
ついて、基本的な知識を身につけている。